高3 広島平和学習
2024年11月18日
ウィステリア
10月31日、11月1日の2日間、高3ウィステリア学科では広島へ平和学習に行ってきました。広島に着くなり、秋には少し暖かい日なのに、風がひんやりと感じたのは歴史の重みと緊張感からだったのかもしれません。
先日、日本被団協の長年の功績に対し、ノーベル平和賞が授与されました。その影響か平和記念公園は外国人も多く、大変な混雑でした。頭の中の「戦争は悲惨である」という言葉からあまりにかけ離れた「真実」の写真はモノクロで、しかし心の中に鮮烈な色を放って迫ってきました。観ることの現実、聴くことの衝撃はみんなの心を強烈に動かし、写真の前で立ち尽くす人、涙を流しながら嗚咽する人、ただただ文章を読み黙す人。それぞれの心に真実は語りかけてくれました。そして、「伝える」ために写真を撮った人の思いは、戦後80年近くにわたって途絶えることなく未来の平和に「つなげる」ために活動を続けてきた人たちに受け継がれ、そのバトンを京都から来た若者もしっかりと受け取りました。
二日目の宮島、厳島神社はあいにくの雨でしたが、大鳥居を見て本殿に参拝し、廻廊で釣灯籠や大鳥居を背景に写真を撮ったり、釘を使っていないという床を踏んで音が出ないかなどを確認したりと、文化の美を楽しみながら体感しました。
初日の夜に広島風お好み焼き、2日目のお昼はアナゴ飯、自由時間は定番のもみじ饅頭や牡蛎などに舌鼓して、土砂降りの雨の中の散策も未来に響く笑い声で、広島の平和学習を終えました。