高1能楽体験講座
高校1年生ウィステリアリサーチの授業で観世流シテ方能楽師の水田雄晤先生にご指導いただきました。
能楽は、ユネスコの世界文化遺産第一号に認定された伝統芸能であり、日本が世界に誇る音楽劇です。
会場となった講堂では、能舞台をイメージした四本の柱が設置され、豪華な能衣装、鬘、扇子などが展示され、参加者は休み時間に見入っていました。
すり足のレッスンでは、かかとを地面につけたまま、膝を使わず歩くことの難しさを体感することができました。謡(高砂)のレッスンでは、独特の発声や節回しに苦労しつつ、帰宅後ご家族に「高砂」を謡ってくれた人もいるようです。結婚式やお正月、おめでたい場で、身近に楽しんだり、留学先で日本の文化として紹介できたら素敵ですね。
能面をつける体験では、「面をつけると、予想以上に暗くて、あまり広い範囲が見渡せませんでした。足元がまったく見えないので、柱があるのには意味があるのだと感心しました。まっすぐ歩くだけで大変なのに、舞を舞うのはすごいことだと思いました。」「自分が能面をかぶる体験をしたとき、開いている穴は二つなのに、一つしか見ることができなかった。また、自分ではつけている面の雰囲気がわからなかったけれど、顔の向きだけで喜びや悲しさを表現できるのがすごいと思った。」などの感想がありました。
「能面に制服って似合うものなんだなーとしみじみしました」という感想も・・・皆さんはどう思いますか?
翌日提出してもらった感想を読むと、文章やイラストで、この日の感動を多彩な形で表現していて、ウィステリアのみんなが鋭い感性で能楽を吸収し、親しんだことが良く伝わってきます。「また能楽体験をしたい」「海外の方に日本の文化を紹介できるように、謡の練習をしてみようかな」など、嬉しい言葉もありました。ぜひ、「高砂」を練習して、いつか西本願寺の仏さまに奉納できるといいですね。 (K)