ウィステリア茶会
2025年11月15日
ウィステリア
11月11日(火)紅葉の深まる青天の下、高校ウィステリア科主催の大茶会が渉成園枳殻邸で行われました。
このウィステリア茶会は、高校3年生が亭主となり、1・2年生のウィステリア科生徒と保護者・先生方を招待し催されました。
亭主となる高校3年生は、昨年まで授業や京都文化論講座で茶道を学んできました。
中学から5年間、あるいは高校から2年間、茶道を学んだ生徒が茶会の亭主となるこのような経験は、おそらくこの先にもめったにないようなとても貴重な機会であったと思います。

ウィステリア科の茶道の授業は高校2年生まで実施しています。3年生は亭主という大役にあたり、事前に茶道の特別授業をしましたが、これまでの学びの成果はしっかりと身についており、その所作は時間の隔たりを感じさせないほどに、とても立派に整えられていました。
1・2年生には、毎年の茶会で3年生の姿を見るたびに、自分たちの来年の姿を思い描くきっかけとなります。
ウィステリア科が一同に会するこのような機会は、先輩は後輩をみて、後輩は先輩の姿を見て自分自身に多くの気づきが得られるよい機会となっています。
高校3年生は、この茶会を通して、日々の鍛錬がいづれどのように花開き、実を結んでいくのか・・・そういった感覚を一つの体験として感じてくれたのではないかと思います。日々の学びは当たり前のことのように過ぎていってしまうものですが、その鍛錬を惜しまず丁寧に積むことで、学びが自分自身の中に着実に実っていきます。
ウィステリア科のみなさんは、来年の茶会にむけてどのような『未来の自分』を思い描いてくれただろうか。ひとりひとりが、目の前にある日々の学びを大切にしてウィステリア科生として大きく成長してほしいと思います。
