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中2顕道 関西BNCT共同医療センター訪問
1月30日、2月4日に大阪医科薬科大学病院内にある関西BNCT共同医療センターを訪問しました。中2顕道では現在、「放射線」をテーマに探究学習を行っており、放射線治療に関する知識や情報を得ることを目的としています。
最初に関西BNCT共同医療センター所長で京都大学名誉教授である小野公二先生からBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に関する講義を受けました。
その後、施設見学を行いました。X線シミュレーション室、CTシミュレーション室、サイクロトロン室、治療準備室と通常では見ることのできない場所を見学しました。各施設で丁寧な説明もあり、わかりやすく施設を紹介していただきました。
関西BNCT共同医療センターの皆様、お忙しいなかご対応していただき、本当にありがとうございました。
【参加した生徒のワークシートより抜粋】
・放射線治療(主にBNCT)に関わる話が盛りだくさんで、とても興味深かった。放射線治療は1種類だけだと思っていたが、今までよりもさらに進化したがん治療法があることを知り、とても感動した。(中略)中性子を発見する中での科学者のライバル談も初めて聞くものばかりで面白かった。
・BNCTのしくみ、利点等の理解が深まりました。従来の治療とは異なり、正常細胞へのダメージが少なく、二次的影響があまり生じないことが分かりました。またシミュレーションルームで説明を受けた際、「患者さんの負担軽減」と「治療の効果」の両方に尽力されているんだ、と目で見て実感できました。そして、様々な専門の方々の工夫と技術で癌の治療が確立されていると知り、とても素晴らしく感じられました。
・探究の時間に放射線と医療の関わりについて調べる中で私は、主にPET検査について調べていて、BNCTについてはあまり知りませんでした。しかし、PET検査とBNCTはがんの特性や薬剤の投与により放射線を上手く活用しているという共通点があることを小野先生の話をきいて知ることができました。
・最後に小野先生がおっしゃっていた「分からないということが分かった、ということが素晴らしい」という言葉が心に残りました。
・今回の訪問では、最先端の設備を間近で見ることができ、とても貴重な経験となりました。医療の現場で働く方々の熱意や使命感を感じることができ、自分自身も将来の進路について考える良い機会となりました。今後も医療や科学に関するニュースをチェックし、新しい知識を身につけていきたいと思います。