Ⅱ類型〈未来京都〉中2「京の食~未来提言~」

2021年07月28日
中学校

Ⅱ類型で取り組んでいるプロジェクト学習「未来京都」、2021年度中学2年生のテーマは「京の食~未来提言~」です。

持続可能な開発目標をふまえ、テーマ「京の食」について課題発見⇒調査⇒解決をチーム学習による協働作業を通して行い、最終的にテーマに対する「未来提言」をプレゼン発表するという形で実施します。

1学期は、コロナ禍のため校外に出かけることができず、3回ともオンライン講義のかたちになりましたが、いずれも興味深い講義でした。以下、3回のオンライン講義を振り返ります。

 

第1回 6月7日 「持続可能な開発目標に向けた企業の取り組み」

~ファミリーマート様によるオンライン授業実施~

 🎵あなたとコンビにファミリーマート🎵のフレーズでおなじみのファミマ。地域に寄り添い、お客様一人一人と家族のように…そんなコンビニを目指しておられました。おむすび一つからSDGsに貢献されていたり、私達の健康に配慮された商品や地球に優しい商品などの開発、温室効果ガス削減・プラスチックごみ削減・食品ロス削減などの環境に配慮した取り組みなど、持続可能な開発目標を意識した多くの取り組みが実施されていることを学ぶことができました。次にコンビニ行ったら、本日学んだことを思い出しながら、店内を見渡してみたいですね。ファミリーマートの皆様、ありがとうございました。

<生徒のみなさんの感想を紹介します。>

・通学路にもコンビニがあるので、本日の授業が身近に感じました。

・コンビニでは、私達の想像以上に環境・社会問題への具体的な対策を行っておられることに驚きました。

・お客さんの意識も「便利さ」から「環境へ」と変わってきていることを知りました。

・季節の行事ごとに入る「予約のチラシ」は、食品ロス削減を意識しているということを知りました。

・包装一つで、鮮度維持⇒食品ロス削減という工夫を初めて知りました。

・環境問題・貧困問題・社会問題は、全てつながっていることがわかりました。

・SDGs に対して、私達にもできることがたくさんあるとわかりました。

・まずはエコバック持参から始めます!

・世界中が安心安全に暮らす未来を作ることを達成できるように食事や買い物・使う責任も頭に入れておきたいと思った。

・環境やエコを意識した商品を考えたり、アイデアを提案してみたいと思いました。

・大人になったら、環境問題を考える仕事がしてみたいです。

 

第2回 6月15日 「CO2削減、地球温暖化問題、環境問題について理解を深めよう」

~京エコロジーセンター様によるオンライン授業実施~

CO2はどこからくるのか?から始まり、家庭でたくさん電気を消費している家電は何か?地球温暖化により水不足が起こり、砂漠化の原因となることで更に異常気象を引き起こすなど、身近なところから、地球規模の問題についてまで、わかりやすく授業していただきました。私達の生活が、たくさんのCO2を放出していることに意識して生活することから始めることが始めの一歩でしたね。普段、自分が何気なくしていることに意識を向けること、つまり、無意識の意識化が大切だということを、今回、教えていただきました。京エコロジーセンターの皆様、ありがとうございました。

 

<生徒のみなさんの感想を紹介します。>

・今、どれだけ深刻な状況にあるかが、初めてわかりました。

・私達の意識次第で変わるはず。

・私達の手で、変えていきたいと思いました。

・環境に対して無意識の生活ではなく、意識することを心掛けたい。

・様々な解決策の例が紹介されて、自分が何をすればよいのかもわかりました。

・普段私は無意識にCO2を排出させていたことに気付きました。これからは意識したいです。

・海や湖に多量のゴミが捨てられている場面をみたことがないが、意識してやめていかないといけない。

・ゴミが昔よりも増えていることに驚きました。

・家で照明器具やテレビ、エアコンの節約を意識したい。

・このまま一人一人が意識して生活しないと、ゴミが増えていくことに気付きました。

・グリーンコンシューマーという言葉を初めて聞いた。

・環境のことについて考えたことは、今までにもあったが、今回の説明が丁寧でわかりやすかった。

 

第3回 7月19日 「京の食文化から学ぶSDGs」

~京の食文化ミュージアムあじわい館 民野節子氏によるオンライン授業実施~

 

食べる人のことを思いやり調理し、温かいものは温かくいただき、冷たいものは冷たくいただく。食材は丁寧に扱い、季節感を重んじる。…京料理の精神の中には、「感謝の心」「もてなしの心」が存在するということを教えていただきました。また、食卓に並ぶ「おから」や「きんぴら」などの「おばんざい」は、食材を無駄なく使いきるよう工夫された庶民の知恵と誇りの料理であることも学ぶことができました。「しまつの心」の中にも美味しさや楽しさを見つけるのが京の食文化。京の食はSDGsに直結していて、京都の人は何年も前からその文化を受け継いでいるのですね。私達も普段何気なく食べているおかずに込められた精神を大切にし、次世代に伝えていきたいですね。民野先生、あじわい館の皆様、ありがとうございました。

 

2学期は、いよいよ校外に出てフィールドワークです。秋にみんなが収穫する京野菜「紫頭巾(むらさきずきん)」は、今ごろ夏の太陽のもとですくすく育っていることでしょう。楽しみですね。