中学3年生Ⅱ・Ⅲ類型 研究旅行 in九州

2021年11月08日
中学校

2021年11月3日(祝)~6日(土)、中学3年生のⅡ類型・Ⅲ類型167名が、3泊4日で九州への研究旅行に出掛けました。6月実施の予定がコロナ禍で延期になり、夏には感染が拡大しでて実施できるかと心配していましたが、秋になって感染状況が落ち着き、予定通りの旅程で九州に赴くことができました。

 

1日目は京都駅から新幹線で九州に入り、お昼には博多ラーメンをいただいてバスで熊本城へ。

加藤清正公が築いた名城は、5年前の熊本地震で大きな被害を受けました。生々しい傷跡があちらこちらに残る広い敷地を、現地ガイドさんの説明を聞きながら歩きました。すべての石垣が元通りになるまでに掛かる時間は20年。みんな35歳になったら是非もう一度訪れて完全に復興した熊本城を見に行ってください。初日の宿泊は、阿蘇リゾートグランヴィリオホテル、ゴルフ場を備えた大きなホテルでした。

 

2日目は、宮崎県高千穂でのファームビジット。

盛大な入村セレモニーで出迎えていただいた後、1・3組は原木椎茸の収穫体験、2・4・5組は釜炒り茶の収穫&釜炒り体験に、それぞれクラス毎にバスで向かいました。青空の下、それぞれ収穫体験を楽しみ、お昼には地元婦人会の方の手作りカレーを美味しくいただきました。収穫したての椎茸を炭火で焼いていただいたり、お茶の飲み比べをしたりと、心づくしのおもてなしに、みんなの笑顔がはじけました。

3日目は、長崎での平和学習。

熊本港からフェリーで島原に入り、バスで長崎へ。はじめに、11歳で被爆された山脇さんの講話をきかせていただきました。爆心地から2キロの地点で体験した爆撃瞬間の様子、お父様を探しに幼い兄弟で爆心地に向かいながら目にした惨憺たる町の様子。聞くに堪えない悲惨な話を、京女生は身じろぎもせず真剣に聞き入っていました。きっと実際に被爆された方のお話を生で聞ける最後の世代です。しっかり心に刻んで、次の世代に語り継ぐ使命を感じたのではないでしょうか。

講話の後は原爆資料館を見学して平和公園へ。平和祈念像の前で研究旅行委員さんが誓いを述べ、合掌礼拝で平和への思いを新たにしました。宿泊はANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル、マスク会食で素敵な洋食コース料理をいただきました。

4日目は、グラバー園散策のあと大宰府へ。

お天気に恵まれた旅程の中で、唯一小雨の朝でしたが、今日も雨の長崎は味わい深いもの、工事中のグラバー邸を見ながらハートの石も発見し、しばしの散策を終えてバスへ。大宰府に到着した時にはすっかり雨も止んでいました。「東風吹かばにほひおこせよ」と詠まれて馳せ参じたとされる「飛梅」を見学し、お昼の会場へ。お弁当には焼きたての名物「梅が枝餅」が入っていました。参道でお土産物を買い込んだあとは、いよいよ帰途へ。博多から新幹線で京都に戻りました。

最後まで元気だった中学3年生。この学びを生かして、12月の文化祭や3月の応援合戦では、きっと素晴らしいものを創り上げていくことでしょう。