中学体育祭

2022年10月05日
中学校

2022年10月5日(水)、中学体育祭が開催されました。

お天気を心配していましたが、みんなの願いが届いたのか明け方には雨も上がり、前日とは打って変わって秋の気配を感じる涼しい一日でした。


3年ぶりに実施された6色対抗の応援合戦は、各色素晴らしい演技が繰り広げられました。
この2年間コロナ禍で実施できなかったので、3年生にとってはこれまで以上にたいへんな苦労があったと思います。でも、この努力はきっと後輩たちに受け継がれていくことでしょう。
 

緑組 龍

トップバッターは緊張したと思いますが、龍の力強さを感じさせる始まりで会場の雰囲気を一変させてくれました。発表全体に一貫性があり、テーマである龍の体をイメージさせる構成(カノン)や、自分たちの手を龍の脚の形っぽくしてみるポーズなど工夫を感じました。小道具を地面から持ち上げる際も動きに工夫があり良かったです。後ろ丈の長い衣装も龍の特徴を活かせていました。場所から場所へ移動の際、走るだけではない踊りながらの移動ももっと見たかったなと思いました。元気で力強い発表でしたので見ている私たちも元気をもらいました。

 

橙組 クマノミ

オレンジと白の縞模様にひらひらと揺れる尾びれ。一目でクマノミとわかる印象的な衣装と、魚がひれを動かす動きや、ゆったりと海を漂うような構成(カノン)などの演出も良かったです。途中、寝転んで足を上げる動きも独創性があり印象に残りました。曲と曲の間に移動する際に、無音で走るだけという移動部分があったので、発表の流れ(海の中で泳ぐクマノミの世界観)が止まってしまったように感じてしまう場面がありました。しかし、選曲(曲調)も偏りがなく、替え歌の歌詞にしっかりと会った動きになっていて見やすかったです。

 

 

黄組 ひまわり

発表の冒頭、まるで満開のひまわり畑に来たような始まりでした。曲や構成が変わると、一人ひとりが一輪のひまわりに見えたり、花びらの1枚ずつに見えたりする演出を楽しませて頂きました。黄色い手袋も上手に利用し、ひまわりが咲いている様子をうまく表現できていました。発表前半の全身を使った大きくのびやかの動きは太陽を追いかけるひまわりのようにも見えましたが、後半の動きはその要素が消えてしまったのが少し残念でした。流れるような場面転換や2人組で動く構成も印象的で、独創性のある発表でした。

 

 

青組 警察

丁寧に作られた帽子、夏服の制服のスカーフをネクタイにする工夫が良かったです。警察の凛々しく、落ち着いた雰囲気が表わせていました。全員のダンスが良く揃っていて、動きの練習をしっかりしてきたのだと感じました。細かい動きが多かったので、もっと体全体を動かす大きな動きにするとより良く見えるように思います。動く範囲も広すぎず、どの曲でも限られたエリア内で構成が組まれていたため、前からも大変見やすく、各自が落ち着いて場所に移動できていました。全体的に最初から最後までまとまりのある発表でした。

 

 

赤組 てんとう虫

赤色で背中に黒い斑点、頭には触覚がついていてとてもかわいらしかったです。てんとう虫が羽を広げて飛んでいるような動きで、活発に動き回るてんとう虫を表現してくれました。背中側に特徴的な模様がある衣装なので、後ろ向きのダンスも長く見たかったと感じました。ダンスの動きが細かく、早い曲のリズムで展開されていくので、一人ひとりの動きが小さく感じました。てんとう虫の習性を活かした動きや構成があるとより良かったなと感じます。発表の終盤には、てんとう虫を掲げ、盛り上がりのある終わり方で良かったです。

 

白組 白虎

白虎と聞くと、大きな体の勇ましい姿を予想しますが、その予想をいい意味で裏切るかわいらしい背中の絵に自然と笑顔になりました。たくさん動きの種類がありダンスも楽しませて頂きましたが、白虎というテーマでしか表現できない特徴のある動きがもっと見たかったなと感じます。構成(場面)の転換が多く、その分移動距離が長すぎて位置にしっかり到着できていない人がいたことが少し気になりましたが、両手に持ったポンポンが皆さんの動きを華やかに見せてくれていましたし、ハチマキで耳を作る衣装の工夫にも驚きました。

 

新校舎建設のためこのグラウンドで行う体育祭は今年が最後。

グラウンドには中学生634名の熱気があふれました。

観戦に来てくださった保護者のみなさま、どうもありがとうございました。

60年間ずっと京女生を見守ってくれたグラウンドにも、心から感謝を込めて……ありがとう!