3学期修了式

2022年03月19日
中学校

3月19日(土)、中学1年生、2年生の3学期修了式がZoomで行われました。

昨年度に引き続きコロナ禍で、行事・クラブなど制限の多い1年でしたが、まん延防止等重点措置も来週には解除され、少しずつ明るい兆しも見えてきました。

春休みはようやく部活動も本格再開です。教科書やノートも整理してお部屋もリフレッシュ、来年度のスタートに向けていろいろ準備をしていきましょう。

 

《校長先生のお話》

1年生・2年生の皆さん、おはようございます。

今日は修了式の日です。修了式は1年間の教育課程を修め終え、けじめをつける大切な式典です。ですから、皆さんは令和3年度の1年間の学習状況、活動状況、生活状況を振り返り、自己点検・自己評価をしなければなりません。将来を見据え、今までの自分を顧みて、どこに自分の課題があるのかを点検・評価し、新たな目標を決め、計画を立て、その計画に従って実践していくことが大切です。現代社会では、そのような人が求められています。このことを十分自覚し、19日間の充実した春休みを過ごし、新しい年度を迎えてください。
さて、今年度も新型コロナウイルスの影響で授業を始め、学校行事や自主活動等が制限されてしまい、残念な思いをもって学校生活を送ったことと思います。特に体育祭の中止は、つらい悲しい思いをした人も多かったと思います。しかしながら、3年生を送る集いでは、生徒会文化スポーツ局が中心になり、趣向を凝らした、とても楽しいイベントになりました。皆さんは、コロナ禍の中、感染予防対策を念頭に置いてピンチをチャンスに変えて精進してくれました。

生活様式が一変し、今までと同じことができないコロナ禍の中で、それでも皆さんは、どのようなことができるのか、プレッシャーに押しつぶされることなく、前向きにとらえ、どうしたらよいのかという創意工夫や新しい発想などを学んだことと思います。

普段、何気なく当たり前に生活している私たちですが、それを失ってからでないと、その有り難さに気づくことができません。当たり前の反対は、有り難さです。皆さんは、保護者の方や教職員、あるいは他の多くの人々の支えがあったことを決して忘れていないと思います。当たり前ではない日々の生活に改めて感謝できる人間になってください。「厳しい冬のあとには、必ずうららかな春が訪れる」という希望を持って、さまざまな課題に失敗を恐れずにチャレンジし、人間として成長し続けてほしいと思います。

親鸞聖人は、「阿弥陀如来様の教えに出会って,自身の救いが解決した人は、世の中が安穏に、仏法が広まるように考えてください。」と述べておられます。私たちは自我、つまり自分自身に固執する心を離れられない自己中心的な存在であり、どこまでも自分の立場を正当化、あるいは絶対化してしまう傾向があり、そのことが争いや戦争の原因になります。み仏さまの智慧と慈悲に教え導かれながら、自己を厳しく見つめ、人種・民族・文化・国家、そして宗教の違いを超えて、他者のいのちを認め、共に歩むところに平和な世界が実現します。みなさんも自分のできる範囲でまず身近なところから、平和なクラス・学年・学校になるように精進してください。

では、これからの皆さんの成長と活躍を念じまして令和3年度の修了式の挨拶といたします。