2学期終業式

2021年12月23日
中学校

12月23日(木)、2学期の終業式が行われました。

前日までの文化祭の舞台が設置されていたため講堂が使用できず、教室で動画を視聴するかたちでの終業式となりました。

2学期当初はコロナ禍でいろいろな活動が厳しく制限されていましたが、秋以降少しずつ緩和され、3年生の研究旅行をはじめ、各学年、コースでの校外学習も実施できました。また、文化祭も12月の終業式直前に開催され、1年生・3年生の演劇、2年生の展示ともに素晴らしい発表を成し遂げてくれました。

 

冬休みは短くあっというまに過ぎてしまいますが、3学期に向けて、また新たな年の始まりを迎えるにあたって、身の回りも心の内もすっきり整えるようにいたしましょう。よい年をお迎えください。

 

《校長先生のお話》

 皆さん、おはようございます。コロナ禍の厳しい状況の中、感染防止に努め、学習・クラブ活動・学校行事など、制限された中で一生懸命に努力、協力しくれたお蔭で、今日終業式を迎えることができました。日本では、新型コロナウィルスの感染者がかなり減少し、通常にほぼ近い形で教育活動ができるようになりました。しかしながら、オミクロン株という新手の変異株も出現し、予断を許さない状況です。引き続き3密を避け、マスク着用、手洗い、換気など、最大限感染予防に努めて下さい。

 さて、いよいよ明日から冬休みが始まります。冬休みは、年末年始を始め、さまざまなイベントを体験できる貴重な機会です。年末は1年を振り返り、年始には新年の目標や計画を立てるとても重要な日です。1月7日の3学期始業式前日までの15日間を有意義に過ごしてほしいと思います。

 2学期は文化祭が延期になり、終業式の直前に実施できたことを皆さんと共に喜びたいと思います。文化祭は1年生・3年生は演劇、2年生は展示でしたが、主体的な協働的な学びで、完成度の高い創造性豊かな行事にしてくれました。どれもこれも素晴らしい発表で感動しました。文化祭を始め、数々の学校行事で様々な生きる力が身についたと思います。今後の学校生活に生かしてください。コロナ禍の中、ピンチをチャンスに変えていきましょう。体育祭代替行事が3学期に延期になりましたが、実施できることを念願しています。

 さて、冬休みを迎えるにあたって次の点を実行してください。

 1点目、生活のリズムを崩さないように、日課表を作成し、責任をもって実行すること。早寝・早起き・朝ご飯をモットーに規則正しい生活を送り、また、自ら進んで家事を手伝い、家族の一員としての自覚を持つこと。

 2点目、2学期の学習状況を振り返り、なぜ良かったのか、なぜ悪かったのか、分析をしてください。まとまった時間の取れる冬休みは、得意科目をさらに伸ばし、苦手科目・分野を見つけ、それを克服する絶好の機会です。苦手教科を克服し、学力の向上を目指すこと。

 3点目、クラブ活動や趣味・読書に打ち込み、時間の使い方を工夫し、効率よくこなす方法を学ぶこと。

 4点目、将来を見据え、どういう人間になりたいのか、どういう生き方をしたいのか、どのような形で社会に貢献したいのか、今何をなすべきかを真剣に考えること。保護者の方や家族の人たちとも相談することも大切なことです。

 以上の点に留意して冬休みを過ごしてください。

 1年生の皆さんは、来年は中学2年生です。新1年生が入ってきます。先輩としての自覚を持つために今何をしなければならないかを考えてほしいと思います。

 2年生の皆さんは、来年は中学最高学年の3年生になります。先輩として後輩を導いていかねばなりません。何よりも人間性が問われます。今何をなすべきかをしっかりと考え、行動してください。

 3年生の皆さんは、3学期はいよいよ高校生に進学するための準備段階です。将来の進路を見すえ、今を大切して学習と行事や自主活動の両方ともベストを尽くしてください。

「今が本番、今日が本番、今年こそが本番。明日がある、明後日があると思っている間は、なんにもありはしない。肝心な今さえないのだから」、親鸞聖人の教えを深く理解した詩人、東井義雄先生の言葉です。今の一瞬一瞬の積み重ねの上に、未来があります。建学の精神の理念である自立・共生・感謝の心を再確認し、今を大事にしていきましょう。

 以上、良いお年を迎えることができますよう念じまして校長の2学期の終業式の挨拶といたします。