新型コロナウイルス禍への対応を目的とする緊急支援措置の実施について

2020年05月12日
在校生・保護者

令和2年5月12日

京都女子学園

学生・生徒・児童・園児、並びにその保護者の皆さま

学校法人 京都女子学園

理事長 芝原 玄記

 

新型コロナウイルス禍への対応を目的とする緊急支援措置の実施について

 

 京都女子学園に在籍していただいている学生・生徒・児童・園児、並びにその保護者の皆さまにおかれましては、新型コロナウイルス感染の抑止を目的とした緊急事態宣言下において、ご家庭におかれましても解決のできない不安に苛まれる日々をお過ごしのことと存じます。

 また全世界において新型コロナウイルスに感染され、亡くなられた多くの方々に哀悼の意を表しますとともに、今なお病床にあってウイルスと闘っておられる方々の一日も早い回復を念じ上げます。

 さらには、自らも感染の危機に直面しながら、感染者の治療に携わっておられる医療従事者の方々、あるいは生活維持に必要な仕事に日夜携わっておられる方々には、心からの敬意を表したいと思います。

 さて、本学園におきましても、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、国や京都府の示す指針に従って様々な行事を中止・縮小するとともに、大学におきましては4月中の授業を中止し、高等学校・中学校、小学校については5月末までの休校を決定、幼稚園においても自由登園に切り替えるなどの措置を執ってまいりました。

 この間、いずれの学校におきましても、遠隔での授業実施体制を急遽整備し、教材や課題の作成及び送付、オンライン授業実施方法の研修や配信コンテンツの制作など、外出自粛要請の続く難しい環境の中において、全教職員が教育の質やサービスを低下させないように努力を続けているところです。

 今後も授業実施期間の変更やインターネットを介した教材の取得・受講のための設備整備等、ご家庭に負担を強いることも多々想定されますが、学生・生徒・児童・園児、そしてその保護者の皆さまと教職員が一体となってこの危機を乗り越え、その結果、お互いにより成長できたと実感できる本学園の教育を実現してまいりたいと存じます。ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 そのうえで、大学・大学院、高等学校・中学校及び小学校につきましては、遠隔授業等の受講にあたり、それぞれのご自宅におきましてもインターネット環境や情報設備等の整備・増強が必要になると考えられますので、下表のとおり、情報設備の整備を目的とした奨学金を全員に給付させていただくことにいたしました。

 特に、大学・大学院学生につきましてはアルバイト等の収入確保が難しい状況を踏まえて生活支援奨学金を加えて給付するとともに、家計急変により学業継続が困難となった場合の奨学金につきましても、例年よりも予算を増額し、対応する方針としております。

 また幼稚園におきましては、自由登園を実施しているとはいえ、実態としてはご家庭で過ごす時間が増加し、さまざまな経費負担が生じていることに対して、家庭保育支援奨学金を一律で給付させていただくことにいたしました。

 その他、各学校とも家計急変時の学費の延納や公的な奨学金等への対応については、いつでも相談を受け入れていく所存です。

 なお、休校期間に対する学費の減額等についてご質問やご要望が寄せられておりますが、本学園といたしましては、学費は在籍期間全体を通じ継続的に行う教育プログラムを中心とする教育活動全般に対する対価として、基準となる在籍期間に応じて分割して学費を徴収させていただくという考え方であり、在籍期間全体で卒業に必要なプログラムを全て提供していく予定ですので、施設・設備を利用できない期間に応じて学費の一部を減額することは適切ではないと判断しておりますことを、ご説明させていただきたいと存じます。

 学生・生徒・児童・園児、並びにその保護者の皆さまには、本学園の姿勢をご理解いただき、引き続きご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

 

※1 給付対象者は、令和2年5月12日時点において本学園に在籍し、かつ、振込日時点においても本学園に在籍している全員とします。(ただし、休学者は除きます。)

※2 大学1・2回生については、ノートパソコン1人1台貸与を実施しており、3回生以上よりも環境整備が優位にあることを踏まえて、給付金額を設定しています。

※3 給付時期、給付方法等についての詳細は、改めてご連絡申し上げる予定です。

 

以 上