昨年度末に行われたⅢ類型特別授業をご紹介

2019年04月16日
進路指導

昨年度末に行われたⅢ類型特別授業をご紹介

・2019年3月14日(木)3~4限
中学1年生 特別授業「先輩へのインタビュー」

 

毎年この時期に行っている中学1年生の恒例行事です。Ⅲ類型を卒業した大学生(京都大、大阪大、神戸大、滋賀医科大、京都薬科大、京都工芸繊維大、滋賀県立大、岐阜大の先輩たちで、学部も法学部から医学部、獣医学部、薬学部など文系理系幅広い分野)の先輩たちに来校してもらい、中学1年生のⅢ類型生徒全員がインタビューを行いました。事前に国語の先生や担任の先生から「インタビューとは何か」についてレクチャーを受けたのち、各先輩たちのプロフィールを見てクラス替えを控えた2クラス合同で形成された班ごとに相談して質問内容を考えます。
生徒たちは、初めは緊張している様子も見られましたが、すぐに打ち解け先輩たちの話にメモを取りながら熱心に聞き入っていました。
また、午後は、大学生たちの厚意で、高校生を対象に相談を受ける時間も取ってくれました。

先輩たちの話を聞いて、中学1年生は大きな刺激を受けるとともに、同じような悩みを抱えていた先輩たちがしっかりと大学受験に成功したことで安心している様子もありました。
関係の皆様、ご協力ありがとうございました。

<中学生の感想(一部抜粋)>

・どの先輩にも共通して言えることが2つありました。一つは行事も勉強も何事でも本気で取り組んでいるということ。もう一つは中学生の間は楽しく勉強し,楽しく遊び,何事も楽しいようにするということでした。

・インタビューする前は,難関大や医学部に進学した先輩方は,塾に入り浸って勉強しておられたのではないかと思っていましたが,どの先輩も勉強以外のこともしっかりとこなし,中1から塾で勉強していた先輩は一人もいませんでした。

・学校の勉強を一つひとつ丁寧にしてテストを受ける,1日の中で1問だけでも解く,進路はたくさんの目標を決めればよいなど,今後の学校生活に対して前向きな考え方を教えてもらえました。

・大学は学びたいと思うことを学びに行く場所だと思いました。

・はじめはとても緊張していましたが,先輩方はとても優しくて,質問に対してととも丁寧に答えくださり,ためになりました。

・スマホへの向き合い方など,エピソードも交えながら丁寧に教えてくださったので,私も将来こんな先輩になりたいという憧れを抱きました。

・通学時間の使い方や1日のスケジュールの立て方など,今日から実践していきたいことがたくさんありました。早速これからの生活に活かしていこうと思います。

 

・2019年3月18日(金) 2~4限
高校1年生 特別授業「放射線ディスカッション」

こちらも毎年行っている特別授業で、高1のⅢ類型生徒の中から有志を募り、新聞部と合同で放射線に関するプレゼンテーションを行います。そののち、そのプレゼンテーションを聞いた高1のⅢ類型生徒全員でフリーディスカッションを行います。ディスカッション後、オブザーバーとして京都大学放射性同位元素総合センターの戸崎充男先生、角山雄一先生から、的確なアドバイス、ミニ講義を行っていただきます。
今年度は「原発の是非」と「放射線治療の是非」がテーマでした。両テーマともに、予定時間を大幅に超えて議論が白熱し、生徒たちは答えのない問題について真摯に向き合っていました。有志メンバーからは、16歳で温暖化問題に関しての意見表明を行ったスウェーデンのグレタ・トゥンベリさんの紹介があり、「大人任せにせず自分達の問題」として社会問題に向き合う大切さが説かれました。
今後も多角的な視点を大切にしてくれることが期待されます。
関係の皆様、ご協力ありがとうございました。

<高校生の感想(一部抜粋)>

・正しい知識を身につけないままでは,ウソの情報や噂に左右されてしまうこともあるので自ら調べたりして様々な情報を吟味していかなければならないと感じた。

・物事について詳しく知ることで,自分の意見が変わることもあると思います。これからは放射線に限らず他のことにも関心を持って,自分には関係ないと思わず知ることから始めてみたいと思いました。

・発表者の内容が非常に濃いもので興味がわき,もっと知りたいと純粋に感じた。グラフや資料も分かりやすくまとめられていて非常に意見を述べやすい雰囲気だった。

・すべての物事にはメリットとデメリットがあり,また何をメリットとデメリットととらえるかは人によって異なるのではないかと思った。大切なことは,より多くの人が納得するようなやり方を模索することだと思う。

・ディスカッション前と違い,最終的に賛成/反対のどちらが正しいのかわからなくなった。だからこそ,今もめていることに気付き,大切なのは答えを出すことではなく疑問を持ち続けるということに納得できた。

・ディスカッション中に出た「賛成派の意見を聞くと賛成に傾くが,反対派の意見を九九と反対に傾く」という意見がとても心に残った。

・議論とは,論理的に考えてひねり出した自分の中で最高の意見を互いにぶつけ,どちらが悪いとかではなく,私たちにとって進むべき道はどれか,社会のためにどちらがより納得できるかを見極めることだと思った。

・放射線について,自分には無関係なことだと思わずに,しっかりと私たちが目を向けていかなければならないと感じた。