中学3年生の進路オリエンテーションについて

2021年07月10日
進路指導

中学3年生の進路オリエンテーションについて

 

6月29日(火)中学3年生を対象に進路オリエンテーションを講堂にて開催し、以下のような内容をお話しさせていただきました。

 

3年生のみなさんは、勉強に取り組むと同時に学級活動・クラブ活動・生徒会活動・さまざまな学外での習い事など、各自の目標に向けて忙しい日々を過ごしていると思います。特にクラブ活動や学校行事では、自分が頑張るだけでなく最上級生として下級生を指導する立場になり、今までなかった難しさを知り、楽しいだけでない様々な経験をしていくことになります。

今回はそんなみなさんに向け、この1年間を、勉強はもちろん、そこにプラスの何かを加え様々な経験を重ねることで、自分自身の個性と向き合い、自分の良さを発見していってほしいと願います。リーダー・縁の下からリーダーを支える人達・少し離れた立場で全体を見守りながら臨機応変に関与していく人達など、集団の中には役割があり、個性の違う人たちが各々の役割をはたすことで機能します。自分がどうふるまうと集団が上手く機能するかを考え、行動してみてください。行動することで多様な個性がぶつかり思いがけない変化が起こり、素晴らしいものが生まれることもあります。相手との違いを認めることで自分の個性を知り、相手を認め、それぞれの立場でともに協力しあえる人間関係を築いていきましょう。上手くできないことも多いでしょうが、やってみることを繰り返す中で自分の生かし方が見えてきます。そしてそれが自分の「器-うつわ-」を広げるということです。今年は文化祭・体育祭も開催されます。様々な活動の中で自分を生かしていってください。集団の中での活動は、相手を認め、自分の役割を発見することの繰り返しです。ぶつかることもあるでしょう。お互いによく話し合う中できずなが生まれ、相手を受け入れる広い心が育ちます。人は常にいくつもの社会集団の中で生きていきます。今の時期に多くの成功や失敗を経験し、人としての器を広げて欲しいと願います。高校までの学びと違って大学以降の学びでは、必ずしも答えがあるとは限らない問いを扱います。未知の科学分野や、答えがあるかどうかもわからない社会問題にとりくまねばならないこともあります。そうしたときに様々な経験によって培われた人としての「器」の大きさが問われるのです。

来年の高校進学をひかえ、難しくなった勉強に取り組むととともに、自分の将来について具体的に考え始めた人も多いのではないでしょうか。勉強に関しては特別なうまい方法などありません。自ら地道にこつこつとがんばっていく人だけが、気が付いたら高いところにいるのです。大学へ入る事が目標ではなく、将来なりたい人間、なりたい自分に高めるための場として大学に入るのです。みなさんの先輩方はそういう意識で目指す進路を切りひらいていきました。みなさんも自発的な学習を進めてください。

進路指導室は高校生のためだけの部屋ではありません。みなさんの様々な進路に関しての相談を受ける場所です。資料もあります。なりたい自分を展望するためにも気軽に進路指導室を訪ねてください。進路指導室は担任の先生を中心にいつも皆さんを応援しています。