高校2年生の進路オリエンテーションについて

2020年08月06日
進路指導

高校2年生の進路オリエンテーションについて

6日(木)高校2年生を対象に進路オリエンテーションを講堂にて開催いたしました。

2年生の8月は高校生活のちょうど真ん中、折り返し地点なのです。来年のこの日の自分を想像すれば、今何をしておかなくてはならないかが具体的に見えてくるはずです。これからの生活をどのように組み立て、1日、1週間、1か月の単位で、何ができるようになっていくべきなのか、その自己成長を思い浮かべて、具体的に目標達成に至る道のりの地図を描かなくてはならない時期であることを、進路部長からお話しさせていただきました。

2年生は、科目バランスの重要性や、各教科の特性や、学習の方法論や、全国レベルでの自分の実力の立ち位置が見え、1年生の頃より全体を俯瞰で見る力がついています。問題集に取り組み、答え合わせと弱点の確認ができる分析力もついてきました。3年生が感じるリアルな緊張感やストレスに対し、まだ時間的な距離もある2年生の今が、最も学力面で伸び伸びと取り組むことができる貴重な時期です。この自由な時間を使って、好奇心を満たす勉強や基礎固めの演習をつむこともできます。3年生で落ち着いて受験に挑戦するためには、万全の準備が必要なのです。

2022年度入試に挑む上で、目指す道は人それぞれです。そしてコロナ禍の今、誰もがかつてない社会の情勢に直面し、懸命に生活しています。だからこそ自分の課題は自分で対峙して乗り越える、自分で判断するための根拠を考える。期限を守る、必要なものを取り寄せる、必要な情報は大学に問い合わせ交渉をするといった生活力をつける。2年生の間に社会情勢に関する見識を増やし、表現する練習・書く練習をしていきましょうと呼びかけるメッセージ文書を、入試に関する注意・要点をまとめた文書、オープンキャンパス参加報告書などとともに贈りました。

 

多面的な能力をはかる高大接続入試改革が受験生に学びの意義を問いかけています。コロナ禍が受験生の志望動向に影響を与えます。どのような状況下であっても、自分の適性を見失ってはいけません。自分の適性が見えないと、世の中が落ち着かない時はミスマッチを起こす進路選択をしがちです。みなさんの社会人としての人生はこれから始まるのです。2年生の間に、あなたが心から学びたいこと、好奇心が躍動すること、社会貢献したいことなどを考えて、じっくり調べてください。周囲の大人も経験したことのない状況を生きている今、みなさんはそんな社会を生き延びねばなりません。自分で考えて、自分でいきていく強さをつけてほしいと強く願います。