高校1年生ウィステリア科・イングリッシュキャンプ

2024年03月19日
ウィステリア

ウィステリア科1年生では3年生でのアメリカ研修に向けて日頃より英会話の授業に励んでいます。その集大成として3月にはびわ湖大津プリンスホテルで1泊2日、ネイティブ教員9人との英語漬け合宿を行います。

 

 

二学期から学校で準備してきたプレゼンテーションもこの場で披露します。プレゼンテーション準備も英語で行いつつ、何度もリハーサルしながらネイティブ教員のアドバイスを受けます。発表資料はあえてパソコンのスライドではなく画用紙や印刷物を用いて行い、まずは目の前にいるオーディエンスに伝えることを主眼とするものでした。英語での会話や発音だけではなく人前での話し方や伝え方も身に着けることができる大変良い機会だったと思います。

 

 

2日目の発表後には担任の先生からも英語でコメントがあり、生徒たちは普段英語を話すことのない先生の姿に驚きと喜びを見せていました。この機会を活かし、2年生での英語学習を加速させてくれればと思います。クラスメイトと過ごした2日間の思い出とともに、3年生の1月末より始まるアメリカ研修への期待も膨らんだイングリッシュキャンプとなりました。

 

高校3年ウィステリア科では3年間の集大成として、アメリカの西海岸(サンディエゴ、アナハイム、ロサンゼルス)に9日間の研修旅行を行いました。

前半は関西国際空港を飛び立ちサンディエゴ空港に到着後、アナハイムを中心としたファミリーの家に4泊5日のホームステイをさせていただきました。その間、地元のウェスタンハイスクールに通学し、バディと共に授業に参加をし科学や歴史、家庭や体育を学びました。そして事前に取り組んできた「日本の文化」をテーマにしてのプレゼンテーションを各グループ2~3回行いました。ホームステイのファミリーやバディに自分の英語が伝わるか心配していましたが、日数が経つにつれ会話や笑顔も増えていき、楽しそうな姿を見ることができました。親しくなってきたところでお別れ。涙を流して別れを惜しむ生徒たちのグループがあちらこちらで見られました。

後半はオレンジ郡仏教会を訪れ、ご門徒さまやボーイスカウトのみなさまと共に「京女式」の仏参を行いました。聖歌「聖夜」を歌った時はたくさんの人から賛辞をいただきました。その後は交流会を開いていただき、食べきれないほどの料理とデザートでおもてなしを受けました。本当に本当にありがたかったです。

残りの日程は主に観光で、サンタモニカ、ロサンゼルスのチャイニーズシアターなどに行きました。数年に一度かもというくらいの大雨でしたが、それも良い思い出になったことだと思います。

最後は、お待ちかねのカリフォルニアディズニーランド。東京とは当然違う雰囲気で、言うまでもなく大満喫していました。

コロナ禍を挟んで、4年ぶりのアメリカ研修でしたが、たくさんの人のお陰で無事に終えることができました。この経験は一生の財産となることでしょう。

 

 

 

                     

 11月20日(月)、高校1年生がウィステリアリサーチの授業で、京都美術工芸大学七条キャンパスに訪問し、漆芸家の三木表悦先生より、漆芸の講演をしていただきました。

 マリー・アントワネットも愛した漆芸作品。欧米では「Japan」の名称で親しまれている――どちらかというとあまり身近ではない伝統工芸品について、こんな興味深い出だしで始まった講演、スライド写真を用いて、1本の木から、ごくわずかしか採取できない漆について、漆の化学式や三木先生の作品について――貴重なお話を伺い、漆の魅力を知ることができました。

 2クラスの議長がクラスを代表して三木先生に質問、工芸家ならではの作品愛を感じるご回答にみんな感銘を受けた様子でした。

 キャンパスに展示された三木先生の漆芸作品も見学させていただき、芸術の秋を体感する半日となりました。この学びを、今後、どうレポートに繋げ、どんな考察を展開してくれるのか、楽しみです。

三木先生、京都美術工芸大学の皆様、ありがとうございました。

 

 2月7日(水)、御所人形師伊東庄五郎先生にご来校いただき、御所人形について、京都のお祭りと人形について、ご講演いただきました。 

 事前に調べ学習し、この日を迎えた生徒達。御所人形の秘密や市松人形のトリビアについて、楽しいスライドと共に、とても興味深いお話を伺いました。 

 

 「伝統的なものは昔から受け継ぐものこそが本来の形であると考えがちであるが、伊東先生のお話を聞いて、柔軟に考えることの大切さをわかった気がしました。」「一つひとつの人形に対する思いが、我が子に対する思いのように感じて、伊東先生の気持ちが伝わった。人形を作るということは、命を吹き込む仕事なのだと思った。」「祇園祭には毎年行っているのですが、伊東家の人形の話を聴き、次の祇園祭の楽しみが増えました」等、作り手の方のお話を伺うことで、パソコンではわからない生きた伝統に触れる2時間になりました。事前学習をふまえた質問にも、ユーモラスに、誠実に、ご回答くださいました。 

 

 もうすぐ雛祭り、女の子の幸せを願い、人形を慈しむ日本の文化も大切にしたいですね。 

 伊東先生、心温まるお話をありがとうございました。 

 

 2月5日(月)に五条の京麸・京湯葉の老舗である半兵衛麸に見学に行きました。あいにくの雨でしたが、落ち着いた格式高い店構えに伝統を感じ、期待が高まります。 

 330余年続くお店の歴史についてお話を伺い、江戸時代の美しいお辨當箱や衝撃的な陣中弁当箱等を見学し、おくどさん(古いお台所)を横目に、緑豊かな走り庭をぬけて、二階のギャラリーで美術作家手塚愛子氏の作品を拝見しました。 

 授業後に生麸や湯葉を買う人も…「晩御飯でお鍋に入れていただきました!」との声も聴きました。高たんぱくでヘルシーな京麸や湯葉の伝統と魅力、見て味わって発信していきたいですね。 

 半兵衛麸様、木村様、島田様、德留様、ご多忙の中、素晴らしい学びの機会を与えてくださって、ありがとうございました。 

高等学校ウィステリア科の3年生が11月6日(月)、7日(火)広島へ研修旅行に行きました。

平和学習を中心とする1泊2日で、初日は平和記念資料館の訪問が中心でした。資料館に入るとまず、ホールで実際に被爆された方からの講話をお聞きしました。そのあと資料館を見学しました。お話を聞いた後での資料館の見学は、原爆の恐ろしさと凄惨さをより身近に感じさせたようです。あいにくの雨により公園や原爆ドーム近辺の長時間の散策はかないませんでしたが、それぞれが平和への想いを馳せる時間となりました。

2日目はフェリーに乗って宮島へ行きました。地元物産店のガイドさんの案内で厳島神社を訪れました。前日から一転して好天に恵まれ、昼食後1時間の自由行動ではそれぞれが買い物や食べ歩きを楽しみました。また、日常的に海を見ることがない生徒たちは、海辺を眺めたり浜に下りたり、落ち着いた時を過ごすことができたようです。

2日間の短い日程でしたが、自身の中の平和への考えを見つめなおす良い機会となりました。京都を離れ、原爆ドームと厳島神社の2つの世界遺産に学ぶことによって、ウィステリア科のテーマでもある日本文化への内省を深めることもできました。

   

11月16~17日、ウィステリアリサーチ授業でのテーマである「建学の精神の具現化」を体現すべく親鸞聖人と蓮如上人にゆかりのある地を訪れて学びました。

まず訪れたのは福井県にある誠照寺。京都の本願寺のように、「西」と「東」に分かれており、真宗十派の一つ誠照寺派の本山です。

次に訪れたのは超勝寺。蓮如上人の幼少時代の像である「鹿の子の御影」を見学させていただきました。

そして吉崎別院へ。蓮如上人の功績を説明していただき、改めてその偉大さを感じました。その後ご案内していただいた、今も大切に管理されている裏山広大な敷地では、かつて蓮如上人がどれだけ多くの民衆の心を救いになられた様子が目に浮かびました。また、そこから遠く見渡す日本海を見て、かつて蓮如上人が夜の暗い海に舟を浮かべ、この地を離れられたお気持ちとご様子に、思いを馳せました。

宿泊は妙高高原の赤倉温泉。山の中腹にあるので、朝は非常に寒かったです。

2日目は、親鸞聖人が流罪によって辿り着かれ生活を送られた場所を巡りました。

本願寺国府別院で当時の親鸞聖人の生活のご様子についてお話をお聞きし、その後親鸞聖人が流れ着かれた居多ヶ浜では、展望台の上から日本海を見渡しました。朝から冷たい雨が降る中での見学でした。その中で、親鸞聖人も身を切るような冷たく強い風,激しく降る雪という過酷な地で過ごされたご様子を思いました。

昼食を兼ね、親鸞聖人の奥様である恵信尼が過ごされた地にある、ゑしんの里記念館へ。ここでは、恵信尼の墓である五輪石塔を見学。以前から、田んぼの真ん中にぽつんとあった五輪石塔が、近年異なって恵信尼の墓であることが分かったようです。そのような墓の存在に、恵信尼の慎ましやかさを感じました。

ウィステリアリサーチの学習のまとめとして、1泊2日、盛りだくさんでしたが楽しい研修旅行でした。(T・H)

      

11月1日(水)・2日(木)に中学ウィステリアコース、高校ウィステリア科合同の茶会を渉成園(枳殻邸)をお借りして開催しました。お茶会の開催は4年ぶりとなります。高校3年生を亭主として保護者、ウィステリア生をお客として1日間で6席を組み、沢山の皆様にお茶席を楽しんでいただきました。中学~高校2年生までは茶道を学ぶ時間がありますが、高校3年生は茶道の時間がないために特別に時間を作り、お茶会の準備をしました。両日ともに天候に恵まれ、美しく素晴らしいお庭を見ながらの開催できたことはお迎えをする側も、来ていただいたお客さんも大変満足できた茶会となりました。

 

          

7月29日(土)に「Ikenobo 花の甲子園近畿地区大会」が池坊短期大学で開催されました。今年度は4年ぶりの対面による大会となり、取り直しができる録画による生け花・プレゼンとは異なり一発勝負で行われ、ライブによる緊張感と高揚感の独特の雰囲気の中、当日に発表された花材を使い30分の短い時間でテーマ「伝統」に沿った作品を一人一人が創りあげました。その後、作品のプレゼンを3分間で行い、6人の審査員による結果を待ちました。結果は・・・惜しくも3位! 作品はもちろん素晴らしかったのですが、プレゼンは参加校の中で断トツで素晴らしかったです!!優勝はできませんでしたが、大変立派な3位でした!

 

 

 

 

7月19日㈬、高校1年生ウィステリア2クラス合同のWRで、京都女子大学法学部にお邪魔しました。

法学部の伊藤睦教授による模擬裁判体験授業を受けさせてもらいました。

くじを引いて、裁判官、被告人、弁護人、証人等に分かれ、模擬法廷でシナリオ通りに裁判を実演します。

シナリオは京都女子大学生が作成したもので、高校生にもわかりやすいテーマで、「今熊野」「桃山御陵」等、

身近な地名も登場し、白熱した授業になりました。

最後に伊藤教授から「疑わしきは罰せず」という法の精神についても教わりました。

法学への興味を高めることのできた2時間でした。