高校生徒会 卒業生のために

2023年02月28日
高等学校

 2/28(火)に予餞会を行い、在校生から卒業生に感謝の気持ちを込めてお祝いの言葉を伝え、贈りものを渡しました。今年は図書カード、アレンジメントフラワー、フラワーコサージュです。そして卒業式に向けて送辞委員さんを中心に教室を装飾しました。今までの感謝の気持ちが伝わるように時間をかけて行いました。

 『私たち在校生はこれから、先輩方から学んだことを糧に、笑顔と活気であふれる学校になるよう努めてまいります。そして後輩の手本となり、この京都女子高等学校を引っ張っていけるよう、精進いたします。』と送辞委員会が作成した送辞を生徒会長が力強く述べてくれました。

2023年1月6日、新年の幕開けに福島県立安積高校から4名の生徒さんが京女を訪れ、福島の震災、復興、未来について語ってくれました。興味をもって参加した京女生は中学1年生から高校2年生までの32名、みんな真剣な眼差しで福島の高校生の話を聞いていました。

 

最初のプレゼンは、Sくん、Oくんによる「福島再生と基準値~安全性を伝えるには~」。除染土はどのように再生利用するべきか、日本の基準値がいかに安全な数字であるか、いずれも京女生にとっては決して身近な問題ではありませんが、リスクコミュニケーションの重要性について熱く語る安積高生の気持ちは、確かに京女生の心に届いたようでした。

2番目のプレゼンは、Tくん、Sくんによる「処理水の海洋放出~教育とメディアの責任~」。教育の役割は、正しい知識を伝えるだけでなく物の見方、考え方を育てること。メディアの情報は切り取られているから、私たちはホームページなどで一次情報を確認する必要があるということ。情報化社会の問題を鋭く突いたプレゼンでした。

その後、短い時間ではありましたが、意見交換をおこないました。「原発再稼働について福島の高校生はどのように考えるのか」という質問に対し、安積高生は4名ともに「賛成」との答え。これには少し驚きつつ、「本当に安全だと言えるのか」と突っ込む京女生の頼もしい姿がありました。

冬休み中にも関わらず参加した生徒のみなさんにとっては、本当に貴重な時間となりました。高校1年生にとっては、今後の「放射線ディスカッション」で活用できる知識がたくさんあり、たいへん勉強になったことと思います。

 

以下、感想文からの抜粋です。

*震災時は1歳で何も知らなかったけれど、この交流会があると聞いて原発について調べ、なぜ原発事故が起こったのか知る機会になりました。

*このプレゼンを聞いて私も力になりたいと思ったので、友だちに話しました。

*風評被害を起こしたのは県外の私たちです。正しい知識・情報の取得の大切さに気付くことができました。

*福島の問題は日本の問題、私たち自身も原発について正しく理解して考え説明できるよういにならなければと思いました。

*心のどこかで原発の問題は他人事と考えていた…懸命に伝えようとしてくれている話を聞いて、真剣に考え直すきっかけになりました。

 

素晴らしいプレゼンをしてくれた安積高校の4名の生徒さん、そして先生、このようなご縁をいただき本当にありがとうございました。

 このたび京都女子高等学校では、令和5年4月より新入生を対象に、環境省が推進する「クールビズ(室温に適した軽装の取り組み)」に対応するべく、制定品であるブラウスのデザインおよび素材を新しくすることに致しました。デザインはノーネクタイでの着用にも相応しいボタンダウンに変更、また素材についても透けにくい生地を採用しております。(ノーネクタイが可能な期間は6~9月のみです。)

 さらに、カーディガンについても多くの要望に応え、夏用素材のものを新たに導入致します。(購入については任意です。)

 なお、ブラウスについては、一年を通して長袖、半袖いずれを着用することも可能です。また、カーディガンについても一年を通して夏用、冬用いずれを着用してもかまいません。

 在校生につきましては、現行のブラウスを卒業時まで購入することができますが、希望者は新しいブラウスを購入することも可能です。

 快適に過ごせるようにとの願いから変更あるいは導入するものです。どうか端正に着こなし愛用していただきますよう、ご理解の程よろしくお願い申しあげます。

 Ⅲ類型では毎年、高1で、放射線と社会の関わりについてディスカッションを行っています。 福島の原発事故直後から、京都大学環境安全保健機構放射線管理部門の先生方にご協力を頂き、本校Ⅲ類型でこの取り組みを実施しています。今年度はこの放射線ディスカッションに新たにCSコースの生徒が加わることとなり、3クラスでのさらに活発なディスカッションを期待しています。そのディスカッションの際に意見表明者としてプレゼンテーションを行う有志生徒24名が、11月28日(月)の放課後に京都大学を訪問しました。まず、事前に調べたことをもとに角山先生・堀江先生に質問し、その後、2時間の講義を受けさせて頂きました。最後に講義をふまえてと、今後の発表準備のために必要な質問をさせて頂きました。先生方に温かいご協力を頂き、分かりやすく熱いご指導により、生徒は学びを深めると同時に、新たな課題発見や目標を得ることができました。今回の京都大学訪問を経て、今後は年度末にむけ、資料集め・テーマ決め・資料作成・プレゼンテーション練習などを4か月にわたって行っていくこととなります。

 京都大学が高大接続・高大連携活動の一環として、全国的に展開している学びコーディネーター事業を利用し、11月21日(月)放課後に、出前授業を実施しました。今年度は、講師として、京都大学大学院医学研究科 春山 瑳依子氏をお迎えし、受講を希望した高校生87名が参加しました。『ヒト遺伝と生命倫理』という授業テーマの約1時間の授業で、生徒は大いに刺激と学びを得ることができました。新時代の医療職「認定遺伝カウンセラー」について触れることで、生徒は知的好奇心を刺激されていました。授業後、多くの生徒から質問があり、大変貴重な学びと経験を得ることが出来ました。関係の皆様に心より感謝致します。

 10月28日(金)の午後,京都府立大学 生命環境科学部(大学院 生命環境科学研究科)の織田先生のもとを高校2年生の理系生徒29名が訪問し,講義+キャンパスツアーをしていただきました。

 タンパク質の立体構造の重要性や,結晶構造解析の手法,宇宙での結晶作成,また先生が現在取り組んでおられるタンパク質の“静止画”から“動画”への研究などを中心に講義していただきました。

 講義後は,4回生の学生さんにもご協力いただき,京都府立大学内を見学させていただき,また,研究室や実験室での研究生活のようすを伺いました。

 最後の挨拶時には,京女の卒業生がひょっこり顔を出してくれるサプライズもあり,充実した時間を過ごさせていただきました。

 織田先生,学生の方々,卒業生のみなさん,どうもありがとうございました。

 

京都女子高校二年生(普通科) 沖縄修学旅行事前研究

沖縄戦犠牲者数20万を体感するプロジェクト

 

「ニライカナイ」

 今春、高校二年生(普通科)では沖縄修学旅行の事前研究の一つとして、このプロジェクトを始動しました。修学旅行委員会から制作パートを立ち上げ、作業には普通科259名の全員が関わりました。

 

私たちが目指したこと 

 私たちは、この「20万」という数字が大変大きなものであることは当然理解していますが、どうしても、「ひとまとまり」にして受け止めてしまいがちです。しかし、この膨大な数字には、到底まとめることのできない、「ひとりひとり」の存在があります。軍人だけでなく、女性や高齢者、そして、沖縄の未来を担うはずだった、学生やこども、赤ちゃんまでもが含まれており、この数字は「20万通りの思いや人生」そのものなのだと考えました。このひとつひとつの命に向き合い、思いを馳せ、その上で「20万」という膨大な数字を実感するために、今回、私たちは1本の綿棒を1人の犠牲となられた方の「墓標」に見立て、1人あたり770本をスタイロフォームに刺しこむことに挑戦しました。

 大量の綿棒を切って、刺しこむ作業はひとつひとつ地道に取り組む他なく、「本当にやりきれるのか」と不安の大きい、途方もない取り組みとなりました。しかし、考えてみると、「平和への道のり」もまた、小さな一歩を積み重ねるしかない、ゴールの見えない、長く、不安なものであると言えるでしょう。私たちは、今回の大変な作業を通して、そのほんの一端でしかありませんが、「戦争が一瞬で奪う命の尊さ」や、「小さな一歩を積み重ねた先にある大きな力」について、身をもって実感できたのではないかと考えています。

 

作品の解説

 画題の「ニライカナイ」とは、昔から沖縄の人々の生活に根ざした、神秘的な伝承であり、沖縄からはるか東の海のかなた、あるいは海の底にあるとされる生命や恩恵の源、かつ、魂の居所であるという伝承の世界です。そのため、「生命力に溢れる生き生きとしたイメージ」と「神秘的で静かなイメージ」の両方を持ち合わせる作品を目指して制作しました。沖縄戦で犠牲となった20万あまりの命が、沖縄の美しい海に、優しく抱かれている様子をイメージしたものでもあります。

 そして作品はブラックライト(紫外線光)を照射することによって、隠された色や形が発光して見える仕組みとなっており、通常の光で見る昼間の世界ではぼんやりとしか見えなかった部分にも魚の群れやたくさんの生命の他、南十字星をはじめとした沖縄でしか見ることの出来ない星々が浮かび上がるようにしました。色彩についても沖縄らしい色使いを意識し、当地の強い日差しに負けない色合いを目指して根気強く、色を重ね、より濃く、深みのある仕上がりを目指して制作してきました。

 作品全体から、「活力・力強さ」を感じて頂けると嬉しく思います。

 

今後の展示 
「2022年京都府私立中学高等学校 私学展」に出品します。

日程:令和4(2022)年11月4日(金) 〜 11月6日(日) 10:00~18:00(但し、最終日は16:00まで)
会場:京都市美術館別館
内容:京都の私立学校に在学する生徒の作品展です。「美術工芸部門」「書道部門」「写真部門」の作品を展示しています。
詳細はhttps://www.kyotoshigaku.gr.jp/event/2022/8309.htmlをご覧ください。

文化祭最終日です。
劇場の劇やコーラスには審査が入ります。より一層の緊張感の中での発表です。
舞台場では最高のパフォーマンス!舞台を支える照明、音響、伴奏!それぞれの役割毎に責任感を持って取り組みます。

本番前、円陣を組むクラスもあります。皆の心をひとつにします。この瞬間、クラスは最高に団結します。

結果はどうあれ、クラスで頑張ってきた過程を大切にしてください。きっとその過程で素晴らしい成長をしていることでしょう。

文化祭への取り組みで培った計画性、創造性、協働性、コミュニケーション能力!これからの人生にとても大切なチカラとなります。

 文化祭1日目です。

 劇場では迫真の演技、かっこよいミュージカルのダンス、コーラスの美しい歌声、クラスの個性が出た作品が披露されました。保護者の方々、観劇クラスの生徒が鑑賞しているため今までよりもより一層緊張した中での発表でした。

 体育館では生徒会役員が企画し、執行部のメンバーで運営をするゲームが行われています。「SDGs謎解き」や「コイン落とし」などの楽しい企画です。SDGsの意識を高めてもらう景品も用意しました。少しでも楽しんでもらえたらと思います。

 この文化祭は文化祭企画委員を中心に多くの生徒が受付、クラス発表のチェック、劇場管理などの裏方として支えてくれています。この人たちがいるからこそ皆の活躍があるのです。

 明日は文化祭最終日の東雲祭です。審査も行われます。テーマや作品を考えることから始まり、リハーサルをしていく間、多くの困難もあったかと思います。最後のステージ、クラスの想いを込めて発表をしてください。

文化祭前日祭です。

本日の最終リハに向けて、明日からの本番に向けて熱心に取り組んでいます。

監督・演出さんを中心に良い作品になってきました。

今年のスローガンは、高校「Kyoto Girls Collection 2022 ~個性って1032色あんねん~」、中学「藤花爛漫 -Bloom yourself」です。

一人ひとり異なる個性が集まるクラスで一丸となって、その個性がより一層輝く文化祭となるようにという想いが込められています。

新型コロナウイルス感染症の関係でご家族2名までの鑑賞です。自分たちのテーマやメッセージがご家族や観劇クラスに届くようにと願っています。