雪の京女

2022年01月21日
中学校

2022年1月21日(金)朝、夜から降り続いた雪は京女のキャンパスを白銀に染めました。

中学生も高校生も、めったにないグラウンドの雪に大はしゃぎです。

体育の先生の「ローファーでグラウンドに入ってはいけません。靴を履き替えて、大いに楽しんでください!」の放送で一斉にグラウンドへ掛けだし、雪遊びスタートです。

衆会「こ~の庭に~、集ま~る~我~ら♪」のメロディを聞きながら、朝礼が始まるギリギリまで雪とたわむれていました。みんなが教室に入った後には、所々にかわいい雪だるまが残されていました。

思いがけずおとずれた朝の楽しい一時……小さな幸せをプレゼントしてくれた雪に感謝です。

 

1月8日(土)8時45分より、3学期の始業式が行われました。

中学2年生は講堂に入って、1年生と3年生は教室で式に参加しました。

 

真宗宗歌で扉が開き、2022年になって初めてみんな揃って阿弥陀様に手を合わせます。

何時にもまして真摯に手を合わせている2年生の姿に、清々しい年の始まりを感じました。

献香の後、校長先生の式辞を聞いて、校歌を心の中で歌いました。

昨年末には文化祭で素晴らしい発表を見せてくれた中学生、コロナ禍で制限の多い学校生活が続きますが、校長先生の紹介してくださった東井先生の詩にあるように、きっと「きびしい寒さに耐えている寒中の蕾たち」は、やがて必ず「やさしく美しいふくよかな花を咲かせるかおりを放つ」ことと思います。

 

式が終わると、生活指導の先生からコロナ感染防止対策についてのお話がありました。オミクロン株の急激な感染拡大には少なからず不安を抱きますが、「いたずらに恐れる」のではなく、「冷静に正しく恐れる」姿勢が必要ですね。

感染対策の基本は、手洗い・マスク・換気。特に、手洗いについての「せっけん10分&流水15分で99.99%のウィルスが消滅する」というお話は、とても心強いものでした。登下校後、食事の前後、共有物を触った後など、「正しい手洗い」を心がけましょう。

 

最後に、生徒会の新執行部メンバーが舞台に上がり、挨拶をしてくれました。そして、1、2年生のみなさんに、「執行部員として一緒に活動しませんか」と呼びかけを行いました。

京都女子中学校は、歴代の生徒たちがそれぞれの立場でリーダーシップ、フォロワーシップ、メンバーシップを発揮しながら創り上げてきた学校です。執行部員の活動は中学校全体を支える、やりがいのある活動です。ぜひみなさんのアイディアとパワーで、先輩方から受け継いだ京女をさらに素敵な学校に発展させてください。

 

 

《校長先生のお話》

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。いよいよ新しい年、そして3学期のスタートです。

浄土真宗の僧侶であり、小学校・中学校の校長をされていた東井義雄先生の日記に、こういう文章があります。

きびしい寒さに 耐えている寒中の蕾たち

  このきびしさに 耐えぬいて

  蕾たちは やさしく 美しい ふくよかな

  花を咲かせる かおりを放つ

  あまりにも保護された花は 花のかおりを失う

  人間は きびしさに であうと

  美しさを 失う

  やさしさを 失う

  ふくよかさを 失う

  かおりを 失う

  きびしさを 人間成就(人格完成)の

  栄養にしなければならないのに・・・・・

  それを蕾たちが、教えてくれているのに・・・・・

 新年に入り、新型コロナウィルス感染が急激に拡大し、第6波が押し寄せています。皆さんは最大限感染予防に徹してください。

人間は、ややもすれば、危機的な状況が訪れると、本性がむき出しになり、美しさ、やさしさ、ふくよかさを失う傾向があります。今こそ冷静に客観的にものごとの本質を見極めて、対応していかねばならない時だと思います。感情的にならず、根拠のない情報に惑わされることのないよう心掛けるべきです。冷静に自己を見つめ、他者のことを考えて行動しなければなりません。建学の精神の理念である自立・共生・感謝の心を今一度確認してほしいと思います。

親鸞聖人は、み仏様の真実の光に照らされ、私こそ煩悩を持った凡夫(普通の人間)であることに気づかされました。そして聖人は、お互い煩悩を持った人間同士であるからこそ、互いの存在を認め、人と喜びや悲しみを共に分かち合い、協力し合って生きることの大切さを教えられています。私のいのちは他の人のいのちにつながっています。おたがいにいのちの「つながり」の中で生かされて生きています。それを仏教では「縁起」といいます。今、新型コロナウィルスでは感染拡大の原因は人と人との接触にあり、それを避けるようにいわれています。そのことはとても大切なことです。しかしながら、単に「つながり」をそういう表面的な意味でとらえてしまうと孤独と不安はますます募ってきます。ソーシャル・ディスタンスという物理的な接触を避けながら、今こそ「つながり」の本当の意味を考え、自分のいのちと他の人のいのちのつながりを大切にして、みんなが協力し合って危機的な状況を乗り越えていかねばなりません。み仏様の智慧と慈悲に教え導かれながら、「美しさ」「やさしさ」「ふくよかさ」を失わず、「きびしさ」を人格成就(人格完成)の栄養にして、クラスのみんながさらに仲良く楽しく過ごせるクラスづくりを目指してください。希望を持って一度しかない大切な人生を力強く歩んで行きましょう。ピンチをチャンスに変えていきましょう。

さて、3学期は、次の新学年への準備段階です。冬休みにお願いしていた今を大切にし、今何をなすべきかを考え行動に移し、人間を磨くための栄養にしてください。

結びにあたりまして、今年が生徒の皆さんにとって最良の年となるように、また、元気に登校でき、充実した学校生活が送ることができますよう念じまして、校長の令和4年の年頭挨拶ならびに令和3年度3学期始業式の挨拶といたします。

12月23日(木)、2学期の終業式が行われました。

前日までの文化祭の舞台が設置されていたため講堂が使用できず、教室で動画を視聴するかたちでの終業式となりました。

2学期当初はコロナ禍でいろいろな活動が厳しく制限されていましたが、秋以降少しずつ緩和され、3年生の研究旅行をはじめ、各学年、コースでの校外学習も実施できました。また、文化祭も12月の終業式直前に開催され、1年生・3年生の演劇、2年生の展示ともに素晴らしい発表を成し遂げてくれました。

 

冬休みは短くあっというまに過ぎてしまいますが、3学期に向けて、また新たな年の始まりを迎えるにあたって、身の回りも心の内もすっきり整えるようにいたしましょう。よい年をお迎えください。

 

《校長先生のお話》

 皆さん、おはようございます。コロナ禍の厳しい状況の中、感染防止に努め、学習・クラブ活動・学校行事など、制限された中で一生懸命に努力、協力しくれたお蔭で、今日終業式を迎えることができました。日本では、新型コロナウィルスの感染者がかなり減少し、通常にほぼ近い形で教育活動ができるようになりました。しかしながら、オミクロン株という新手の変異株も出現し、予断を許さない状況です。引き続き3密を避け、マスク着用、手洗い、換気など、最大限感染予防に努めて下さい。

 さて、いよいよ明日から冬休みが始まります。冬休みは、年末年始を始め、さまざまなイベントを体験できる貴重な機会です。年末は1年を振り返り、年始には新年の目標や計画を立てるとても重要な日です。1月7日の3学期始業式前日までの15日間を有意義に過ごしてほしいと思います。

 2学期は文化祭が延期になり、終業式の直前に実施できたことを皆さんと共に喜びたいと思います。文化祭は1年生・3年生は演劇、2年生は展示でしたが、主体的な協働的な学びで、完成度の高い創造性豊かな行事にしてくれました。どれもこれも素晴らしい発表で感動しました。文化祭を始め、数々の学校行事で様々な生きる力が身についたと思います。今後の学校生活に生かしてください。コロナ禍の中、ピンチをチャンスに変えていきましょう。体育祭代替行事が3学期に延期になりましたが、実施できることを念願しています。

 さて、冬休みを迎えるにあたって次の点を実行してください。

 1点目、生活のリズムを崩さないように、日課表を作成し、責任をもって実行すること。早寝・早起き・朝ご飯をモットーに規則正しい生活を送り、また、自ら進んで家事を手伝い、家族の一員としての自覚を持つこと。

 2点目、2学期の学習状況を振り返り、なぜ良かったのか、なぜ悪かったのか、分析をしてください。まとまった時間の取れる冬休みは、得意科目をさらに伸ばし、苦手科目・分野を見つけ、それを克服する絶好の機会です。苦手教科を克服し、学力の向上を目指すこと。

 3点目、クラブ活動や趣味・読書に打ち込み、時間の使い方を工夫し、効率よくこなす方法を学ぶこと。

 4点目、将来を見据え、どういう人間になりたいのか、どういう生き方をしたいのか、どのような形で社会に貢献したいのか、今何をなすべきかを真剣に考えること。保護者の方や家族の人たちとも相談することも大切なことです。

 以上の点に留意して冬休みを過ごしてください。

 1年生の皆さんは、来年は中学2年生です。新1年生が入ってきます。先輩としての自覚を持つために今何をしなければならないかを考えてほしいと思います。

 2年生の皆さんは、来年は中学最高学年の3年生になります。先輩として後輩を導いていかねばなりません。何よりも人間性が問われます。今何をなすべきかをしっかりと考え、行動してください。

 3年生の皆さんは、3学期はいよいよ高校生に進学するための準備段階です。将来の進路を見すえ、今を大切して学習と行事や自主活動の両方ともベストを尽くしてください。

「今が本番、今日が本番、今年こそが本番。明日がある、明後日があると思っている間は、なんにもありはしない。肝心な今さえないのだから」、親鸞聖人の教えを深く理解した詩人、東井義雄先生の言葉です。今の一瞬一瞬の積み重ねの上に、未来があります。建学の精神の理念である自立・共生・感謝の心を再確認し、今を大事にしていきましょう。

 以上、良いお年を迎えることができますよう念じまして校長の2学期の終業式の挨拶といたします。

12月21・22日(火・水)の2日間、待ちに待った文化祭が開催されました。

今年度のスローガンは「コロナでもできることがある!離れていても心は密に!マスクの下はいつでもSmile!」です。文化祭当日までマスクをつけていたスローガンの大ポスターは、文化祭当日の朝、マスクを外してその下にある「SMILE!」が披露されました。オンライン開会式ならではの中継映像は、大きな盛り上がりを見せましたね。どんなピンチも京女生の手にかかればチャンスに大変身です。

全校生徒が描いた小さな「スマイル」をギュッと寄せ集めて作られたのは、大きな赤いハートの「スマイル」。「離れていても心は密に」との思いが込められていたのですね。

 

クラス発表は、それぞれ学年ごとに発表ジャンルが決まっています。

1年生は演劇。

脚本の面白さやキャストの力の入った演技はもちろんのこと、照明や音響も工夫、大道具さんや小道具さんの渾身の作も演劇を盛り上げていました。

2年生は展示。学年テーマは「輝く」です。

狭い教室で密集を避ける展示をおこなうために、どのクラスもいろいろな工夫をしていました。調べる時だけでなく、発表にもChromeBookが大活躍でした。プロジェクターとスクリーンを使っての展示発表は、これまでにない新しいかたち。また、その一方で手作りのポスターや展示品など、やはり手仕事の温かさやその作品に込められた想いなど、心に伝わるものがありますね。

3年生は演劇。

1年生の時には狭い教室劇場に多くの観客が入っていましたが、今年は大きな劇場なのに無観客。それでも、とまどいの気持ちを感じさせない立派な作品に仕上がっていました。ストーリー展開、観客に訴えかけるテーマの深さ、役者のセリフの掛け合い、ダイナミックな背景と舞台の使い方の妙、音響と照明の絶妙なタイミング。どれを取ってもさすが3年生と唸らせる素晴らしい発表でした。

閉会式は、オンラインで行われました。生徒会執行部の人たちが、画面を通してそれぞれクラス発表の講評を伝えます。各教室では、みんな一生懸命に画面を見つめていました。

 

9月に行われるはずの文化祭が季節外れの開催になったことは、高校生の美術部員の先輩たちが作ってくれた正門のアーチにも表れていました。

コロナ禍ですべてが例外尽くしの2021年は、京女生のアイディア溢れる文化祭で幕を閉じます。

どうか来たる2022年が京女生やその家族、そして世の中のすべての人々にとって佳き年となりますように……。

 

中学校舎の1階廊下にジャンボポスターが貼り出され、一気に文化祭の華やかな雰囲気になりました。

「どんな劇なんだろう」「何が展示してあるんだろう」と当日がワクワク楽しみになるポスターが並びます。

 

これらのジャンボポスターは、中学生全員の投票によって、学年毎にコンクールが行われます。

ただし、投票できるのは自分の学年以外。つまり、1年生のコンクールは、2・3年生の投票によって決まるのです。

いずれ劣らぬ傑作ぞろい、結果発表は22日の閉会式です。お楽しみに!

12月15日(水)、今日は全校1~6時間目まで文化祭の準備。京女生のたくましさが発揮される日です。

 

昨年度はコロナ禍で実施できなかった文化祭、今年の夏もデルタ株の感染急拡大で9月の実施を見送らざるを得ませんでした。しかし、12月に開催することが決まり、みんな一生懸命準備に取り組んできました。

期末考査が終わって本格的に準備が始まると、校内のさまざまなところからトンカチやのこぎりの音が響いてきました。

京都女子中学校の文化祭は、伝統的に1年生と3年生が演劇、2年生が展示発表をおこなうことになっています。

キャストの人たちは、監督の演出で演技の練習に力が入ります。また、一方では教室や廊下で背景や衣装、大道具の制作が着々と進んでいました。

展示発表の2年生は、調べたことを模造紙に書いたり、展示物を作ったりと大忙し。ここでも1人1台のChromeBookが大活躍です。

劇場では、スケジュールを組んで次々とリハーサルがおこなわれました。例年は暑さ&蚊との戦いですが、今年は底冷えとの戦いです。劇場当番の先生は寒さで固まっておられました。

それでも、中学生は元気です。照明さんは台本を見ながらライトをチェック、舞台袖では幕担当や音響さんが舞台の進行具合を見つめます。監督さんの演技指導にも熱が入ります。大道具さんは、限られた時間で道具を設置する練習に余念がありません。

 

各クラスで工夫を凝らし、オリジナリティあふれる発表を創り上げていきます。

1週間後の本番は、どんな仕上がりになっているでしょう。今から楽しみです。

 

 

 

 

11月22日(火)5,6時間目、中学1年生ウィステリアコース31名が、揃ってお出掛けしました。お世話になったのは、京都市中京区にある「丸益西村屋」さん、築100年以上の町屋で伝統の京友禅を体験させていただきました。

 

友禅染は、元禄時代に京都に生まれた模様染めの技法。今回体験させていただいたのは、型を用いた「摺込友禅(すりこみゆうぜん)」という技法です。トートバッグを机の上にセットして、それぞれお気に入りの模様をひとつ選びます。選んだ型紙を布の上に目打ちで固定し、色を載せていきます。

説明してくださったスタッフの方は、なんと京女の卒業生、大先輩だと知ってみんな拍手で迎えます。教えてもらったように、刷毛に色を取ってペーパーの上でよくなじませ、はじめは恐る恐る色をのせていきます。少しずつ慣れてくると、色を重ねたりぼかしを入れたりと、みるみる上手になっていきました。

伝統的な花の図案、現代的なポップな図案など、選ぶ模様に個性があふれます。「完成したら他にも選んでいいですよ」という言葉を受けて一斉に図案を選びに行くと、たくさんの絵柄を組み合わせて、世界でたった一つの素敵なトートバックが出来上がりました。

京の文化は、いつの時代も伝統と革新の融合。これからもウィステリアコースでは体験を通して京文化の学びを深めます。3年生の海外研修でオーストラリア「グレニースクール」の友人に紹介できるようにがんばりましょう。

11月20日(土)、中学2・3年生のⅢ類型各2クラスが「国際交流特別授業」を行いました。

昨年度はコロナ禍のため実施できなかったので、2年ぶりの開催です。京都大学、京都外国語大学、同志社大学、京都産業大学、京都女子大学の5大学から8か国の留学生21名に来校していただき、広い講堂で距離を取りながらの実施となりました。

 

生徒たち3、4名のグループに留学生1名が入ってお話をします。生徒たちは、これまでの学習で身につけてきた英会話力を駆使して、質問したり答えたり、「けんだま」「おりがみ」「あやとり」など日本の遊びを紹介して一緒に楽しんだりと、充実した様子でした。中には、留学生の出身国のあいさつを事前に調べて披露して喜んでもらったグループもあったようです。

特別授業の後、多くの留学生の方が、生徒たちに対して英語学習のアドバイスなどのコメントを寄せてくださいましたので、一部紹介させていただきます。

 

  1. The English ability of the third year students was much better than the second year students. I think this is because they are aware of how the entire event would be and have experience with such kinds of events from the past.

 

  1. For the 2nd year students: Don’t feel shy or hesitant to speak. The more you speak English, the better you become. If you don’t use it, you won’t know what you know and what you don’t, and so, you won’t be able to improve. But if you guys try, it’s achievable.
    For the 3rd year students: They might want to work on their vocabulary. They are confident and want to speak, but their vocabulary is inadequate in situations where they want to express more. A few more words will definitely enhance their communications skills.

 

  1. Interacting with you guys was something refreshing for us international students as well. I hope you guys keep on learning and build up confidence. You girls are capable and I believe every one of you can change the world someday. All the best!
  2. I would also suggest watching English animation or cartoons so that they will get used to the style of communication between different kinds of English speakers.

11月17日(水)、中学2年生Ⅱ類型の3クラスが「第4回 未来京都」の取り組みとして、摂南大学農学部を訪問させていただきました。

 

お昼ごはんを食べ終えて13時、青空の下、学校を出発しました。クラスごとにバスに乗って、今日の目的地は京都と大阪の境に位置する摂南大学農学部キャンパスです。

到着してまずはじめは、谷口葉子准教授による「持続可能なフードシステム」の講義。1学期はコロナ禍でオンライン講義が続きましたが、今回は大学の教室で受ける待望の対面講義です。やはり、実際に講師の先生のお顔を見ながらお話を聞くと、興味も理解も深まります。

「フードシステム」とは、農産物や食品の生産から加工、流通、消費に至るまでのプロセス。「川」に例えたイラストを用いて、分かりやすく教えていただきました。未来を考えた時、今のシステムは持続可能でない……。例えば農業であれば、①単一栽培によって農地に住んでいる生物の多様性が失われ、農地が枯渇したり、②大規模な農地では収穫のために機械を使用することが地球温暖化につながったり、③森林伐採によって砂漠化が拡大したり等、農業・畜産業・漁業、それぞれの分野ごとに具体的にお話してくださいました。近代化の中で効率を求めたばかりにこのような状況を招いてしまった現代社会。この現状を打破するために「持続可能なフードシステム」の重要さが叫ばれていることを、改めて実感することができました。

最後に、解決の方法の一つとして「有機農業」や「有機食品」があることを教えていただきました。コストや手間を考えるとまだまだ課題はありますが、廃棄せず循環させるという「持続可能」なシステムが、未来の社会を支えていくのですね。

講義の後は、構内探検・農場見学へ。構内には実験室がたくさんあり、白衣を着た学生さんが研究をしておられました。また、各自のテーマを決めて実験栽培されている畑やビニールハウスも見学させていただきました。

中学生にとって、「大学」や「研究」の現場を見る機会はめったにないものです。このたびの貴重な体験は、訪れた生徒たちの進路選択に少なからず影響を与えることでしょう。

11月16日(火)、中学1年生Ⅱ類型の3クラスが、自然体験学習を実施しました。行き先は京都府園部町の「るり渓」、江戸時代からその美しい渓流を眺めるためにお殿様が訪れたという景勝地です。

 

朝8時20分、快晴の下バスに乗って出発。途中、亀岡に差し掛かると一面霧に覆われていて驚きましたが、るり渓に到着した時には再び青空に。

到着すると、さっそく現地ガイドの方の案内で渓谷へ降りていきました。200mほど下ると、水の流れるきれいな音が聞こえてきました。木々の葉は散っているものあり、紅葉している木々あり。足もとに気を付けながら、ところどころ小さな滝になっているところで説明を聞きつつ、美しい渓谷散歩をしばし楽しみました。

美しく色づいた紅葉の下でクラス写真を撮って、お昼は「るり渓少年自然の家」の広場をお借りしました。都会の喧騒を離れ、澄んだ空気を胸いっぱい吸って一通り走り回ってから場所を決めてレジャーシートを引きました。自然の中で食べるお弁当は、不思議と教室で食べるより美味しいものです。

さて、お昼ごはんの後はスポーツレクリエーションです。クラス対抗でタイムを競う「ハリケンジャンプ」と、同じくクラス対抗で回数を競う「大縄跳び」。10月の体育祭がコロナ禍で延期になったので、今年初めてのスポーツ競技です。竹を持って走る姿は真剣そのもの。あまりの気迫に足がついていかず、滑ってこけて膝小僧を擦りむいた人もいましたが、みんなで心を合わせて足元を通る竹を飛び越え、次の走者を応援し、本当に楽しそうでした。2回の大縄跳びは、どのクラスも一瞬で終わってしまいましたが、これもまた一興、大笑いでした。

今の時代、自然の中で心ゆくまで走りまわって遊ぶという時間は貴重です。心地よい疲れの中、仲間と過ごせる幸せを感じながら、一日を終えました。