高校1年生(Ⅲ類型)特別授業「放射線についてのディスカッション」を開催しました

2018年3月28日

進学・進路指導

日時: 3月15日(木)9:30~12:30

テーマ:(1)放射線治療・放射線治療について

    原子力発電の是非

 様々な問題を抱える現代社会を生きていく上で、社会問題に対する考えを深めていく姿勢を身につけることは大切です。一つの答えが存在しないような問題について真剣に考え、議論する機会を持つために、毎年、高校1年生Ⅲ類型の2クラスの生徒が全員参加し、ディスカッションの特別授業を行っています

 まずは生徒から有志を募り、新聞部員と協力して事前に調査を行い、準備を進めました。秋には京都大学環境安全機構放射性同位元素総合センターを訪問し、事前レクチャーも受けています。直前には本校理科教員が「放射線とは何か」という基礎知識の講義を行い、生徒全員がある程度の知識を持った状態で参加できるように準備しました。

 当日は、リーダーの生徒たちがパワーポイントを使って、分かりやすく問題を提示し、一般の生徒たちが質問をしながら、意見交換を行いました。オブザーバーとして京都大学放射性同位元素総合センターの戸崎充男先生、角山雄一先生がお越しくださり、的確なアドバイス、ミニ講義を行ってくださいました。生徒たちは他の人の意見にしっかりと耳を傾け、興味を持って熱心に参加し、特別授業を楽しみました。

 これからもどんなトピックであれ、メディアや他の人の意見を鵜呑みにするのではなく、自ら調べ、正確な知識を得るように努め、様々な視点から考え続けることの大切さを忘れないでいてほしいと思います。

プレゼンの様子 (2) プレゼンの様子

放射線教室 放射線教室 (2)

<生徒たちの感想より>

・放射線と聞くと、原発の事故だけを思い出すが、今日の発表を聞いて、その固定観念にとらわれるのは良くないと思った。

・放射線の種類を知り、どのようなことがあって被ばくするのかがわかったので、一括りに危ないものという意識は無くなったが、注意して扱わないといけないことに変わりはないと思った。

・今まで一方的な観点でしか物事を見ていなかったことに気付いた。

・放射線について今まで深く考えたことがなかったので、約80名でディスカッションをして、自分や他の人の意見によって、原子力発電だけでなく、医療についても興味を持てて楽しかった。自分でも調べてみたいと思えるディスカッションだった。

・自分の中の結論は変わらなかったけれど、前は反対する理由が訳が分からなかったが、今はわかった。多角的な視点は大事だと思うので良かった。

・自分とは反対の意見に耳を傾けてみることも新鮮で、もっと深く知りたいと考えるようになった。

・今までは「放射線=悪い」というイメージが強かったが、放射線を使って癌を見つけることに貢献している部分があることを知ることができた。また、原発事故の報道のニュースを見ていて、「マイクロシーベルト」と言っていたが、多いのか少ないのかわからないね・・という話を家族としていたので、京都は「0.1マイクロシーベルト」という基準を理解することができて良かった。

・日常に浴びている放射線に興味を持った。特に宇宙線!宇宙から来ている危ないものがどうして大気によって害がなくなるのか気になる。

・こんなに深く放射線について考えたことがなかったので、知らないことだらけだった。

・放射線は人間にとってできれば無い方が良いものだと思っていたが、意外な活用法があり、驚いた。

・漠然とした「危険」というイメージから、考え議論する対象となった。

京都大学の先生の講義 (2) 京都大学の先生の講義 (3) 京都大学の先生の講義

 <京都大学RIセンターの先生方へメッセージ>

・自分の持っていない基準を知れば知るほど考え方が深まるという話がとても分かりやすく、自分の考え方の範囲が広がった気がした。

・とてもわかりやすく、楽しい講義をしてくださり、ありがとうございました。何か一つについての知識を深めることの大切さや楽しさを知った。

・福島原子力発電所の現状がとてもよく理解できた。

・小さな質問にも詳しく答えてくださり、ありがとうございました。放射線治療にも色々あるとわかった。

・専門の先生から学べる貴重な機会で、凄く楽しく、興味を持てた。

・正しく情報を知って、考えることの大切さを感じた。もっと目の前で起きていることに疑問や意見を持つようにしようと思った。他の人の意見を聞いたり、とても楽しかった。

・意見は賛成か反対だけではないということにもなるほどと思った。

・筋道を立てて意見を持つ方法を学ぶことができた。

・今まで知らなった被災地の現状などを聞くことができ、とても勉強になった。新聞や報道などを鵜呑みにせず、しっかりと自分の意見を持ちたいと思う。

・チームユリカモメに興味を持った。原発にはちゃんとした知識を持ち、もう一度考え直してみたい。

・先生方が実際に現地に行って、実際に測定した数値などを見て、福島の本当の状態を知ることができて良かった。

・福島の現状の動画や写真を見て、私は3・11の震災から一度も東北には行ったことがないけれど、私が何気なく過ごしていたこの7年間で福島ではいまだに原発の片づけをしていたり、まだ放射線が残っていて家に帰れていない人がいるということを知った。

・福島は距離的に遠く、放射線被害の現状はあまり気にしていなかったが、いまだに放射線に悩まされている人がいることに驚いた。とてもお話しが興味深く、面白かった。

・「ふるさとの破壊」は復興が一番難しそうだと思った。思考を止めない人になる。

・とても楽しい3時間だった。答えのない疑問について様々な意見を聞くことができる面白い機会だった。教えていただいたように、自分でももっと調べてみるつもりだ。

・お話を聞いて、福島の野菜を食べられることが分かったので良かった。